学校建設事業
教育支援策の中核をなすもので「教育環境の向上」を目指し、基礎となる場としての「学校建設」を行うものです。現地の事情にあわせ、校舎とともに井戸(貯水槽)・トイレの設置などの提供も⾏っています。現在までに、カンボジア、ネパール、バングラデシュを⽀援しています。(現在ネパールの学校建設は中⽌しています。)
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旧校舎
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完成校舎
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授業の様⼦
就学支援事業
ふれあいサポートプラン
SAJが校舎を建設しても、制服がない、文房具がない等の理由から学校に通えない、中途退学せざるをえない子どもたちがいます。子どもたちの誰もが義務教育終了まで、勉強ができることを目指す「学用品支援制度」でボールペン・ノートや制服を提供します。具体的には、親が病気で働けない、親に定職がなく収入が少ない、田畑がない・田畑が洪水で水没し収穫がないなど貧困家庭の子ども、親のいない子どもを対象として、SAJ、村長、長老、校長等で協議して「支援を受ける生徒」を決定します。支援をする上で気を付けていることは「不公平感を生まない」ことです。誰もが認める貧しい家庭に支援をし、「1日1回しか食事が出来ない貧しい家庭」を基準に支援をしています。
奨学金制度
「夢追う子どもたちの家」(孤児院)の子どもたちの、大学進学を支援するために「学費・生活費等を貸与する奨学金」制度があります。大学を卒業して働いたら、月々給料の何割かを返済してもらいます。
孤児院では、2013年9月に高校を卒業した女子が「王立プノンペン大学」に合格し、奨学金貸与第一号生になりました。
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現地調査の様⼦
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捺印の様⼦
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支援を受けた⼦どもたち
食の支援事業
お米支援
カンボジアでは、お米を買うために、学校を休んで働こうとする子どもがいます。そんな、子どもたちのために、就学支援を受けている子どもたちを対象に一人当たり10kgのお⽶を毎⽉⽀援しています。
朝給食支援
カンボジアのSAJ建設校を国連世界食糧計画(WFP)の給食支援校として申請し、食材の提供を受けて「朝給食」を提供しています。
SAJでは、給食実施の説明会を開催し、安全な食材保管庫の設置、炊事場・お釜など、給食実施に必要な備品の提供、日々の使用量と残量の計算指導までのすべてをマネージメントしています。食材の盗難や小さなトラブルもありますが、専門のカンボジア人職員1人を雇い、指導の徹底を図っています。
この食の支援により、誰もが1日2回の食事を確保することができ、生活の安定と、健康の増進を図ることができ、子どもたちの顔色も良くなり、出席率も学力も向上しています。WFPにとっては、団体と組んで給食を実施するテストケースとなりました。細かな指導が出来て、間違いが少ないと好評です。
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お⽶配布の様⼦
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朝給⾷
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配膳の様⼦
孤児院事業
夢追う子どもたちの家
両親が病死し、親戚にも経済的余裕がなく、満足に食事もできず、学校にも通えない子どもを預かる孤児院「夢追う子どもたちの家」では未就学児から⾼校⽣までの⼦どもたちが集団⽣活をしています。現在では両親からのDVやネグレクトを受け、⽣活が難しい⼦どもも預かっています。
「夢追う子どもたちの家」は、プノンペンから車で約3.5時間かかります。土地は3haあります。「入園する子どもたちの心に、希望の火を灯し、夢を追い、輝く瞳と笑顔の絶えない子どもたちの幸せな家」にしたいと思います。「三食お腹いっぱい食べ、学校にも通えて、将来自立できる人間に育てたい。」そんな思いで、日本人職員もカンボジア人職員も頑張っています。
運営方針:「100人の子どもたちの幸せのためだけに運営する」「夢教育をする・夢が叶うまで、その夢と伴走する」
(1)しっかりとした生活習慣を身に付けさせる
(2)あるべき人格を身に付けさせる
(3)自立した人間を育てる
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集合写真
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⾷事の様⼦
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勉強の様⼦
学校運営事業
アジア最貧国の一つと呼ばれるバングラデシュにて、「その国のモデル校」となるような学校を運営し、教育関係者が見学や研修に訪れることで、開発途上国の教育レベルの向上に貢献することを目的として、学校運営事業を開始しました。
2013年1⽉、バングラデシュ、ナラヤンクル村にて中⾼⼀貫校Narayankul
Dream Model High
School(NDMHS)が開校しました。
⽇本で中・⾼⼀貫教育を⾏い、渡邉美樹代表理事が理事⻑を務める学校法⼈郁⽂館夢学園様と、バングラデシュで20年以上の活動実績をもつNGO
Basic Development Partners(BDP)様の協⼒を得てこの事業を⾏います。
2018年7月、中高カレッジ一貫校、Narayankul Dream Model
School &
College(NDMSC)として学校登録されました。
NDMSCでは「人間力・学力・グローバル力の向上」を掲げ、生活習慣の確立や、清掃活動などの環境教育にも力を入れています。
また、郁文館夢学園のオリジナル・キャリア教育システムである『夢教育』を実践しており、夢手帳、夢カウンセリング、夢達人ライブなど、様々な仕掛けを用意し、生徒は自らの将来について常に考え、詳細なキャリアプランを作成し、日々の計画にまで落とし込んでいます。
また、体育祭、文化祭、社会科見学、地域清掃など、バングラデシュの学校にはない様々なイベントを実施しています。
家庭の経済状況により極貧の家庭の子どもからは授業料を徴収せず、通学に必要な制服や学校給食も無償で提供しています。
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周年式典
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周年式典
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集合写真
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授業の様⼦
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学校⾏事 体育祭
就労支援事業・収益事業(休止中)
SAJ Farm
カンボジアでは、仕事がなく、小中学校を卒業しても就職ができません。そこで就職に必要な技能や知識を習得し、小中学校卒業後の就労の機会を増進するために就労支援事業を始めました。カンボジアは農業大国であるので、農業の知識や技術を身につければ何とか生活していくことができます。そのためSAJは就労支援の職種として農業を選択しました。SAJ孤児院の子どもや、将来的には農業を志すカンボジアの若者に技術を習得させるための実習場として、コンポンチュナン州に13haの⼟地を購⼊し農場(SAJ
Farm)を開設しました。
SAJFarmでは、⽇本の農林⽔産省が定める有機JAS認定を取得しています。また、就労⽀援の講習会受講⽣が野菜の栽培もしています。
その時採れた野菜をプノンペンの⽇系企業で、販売しています。収益が上がれば公益⽬的事業の野菜の種や鶏糞の購⼊、諸経費等に使います。
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集合写真
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Farmの商品
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農場の様⼦
DVD事業[休⽌中]
カンボジアでは都市部と地⽅の教員の質の格差が問題となっています。そこで、プノンペンで⾼校卒業試験結果でAランクの⽣徒を多数輩出しているカリスマ教師の授業をスタジオで録画し、DVDで地⽅の⾼校に配布する事業を⾏っています。
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撮影の様子
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DVD授業の様子
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編集用のパソコン