スクール・エイド・ジャパン(SAJ) NPO法人SAJの過去の実績です


2007年9月26日から9月29日までの4日間、ネパール調査に行った際のスタッフレポートを紹介します。


▼ネパール学校調査
9月26日にカトマンズ空港に着き、そのまま車で7時間かけて山を越え、夜の10時にヘタウダ市に到着しました。翌27日に訪問したスバカムナ小学校はナラヤニ県、マクアンプール郡、ヘタウダ市のサノコウリ村にあります。児童数は253人で、現在は3年生までが通っている小学校ですが、次年度は4年生までの受け入れを検討しています。先生の数は校長先生を入れて3人です。この学校に通う児童はチェパン族の子どもたちです。ネパールは多くの民族が一つの国家を形成している多民族国家です。サノコウリ村に暮らすチェパン族の人たちは大変貧しく、農業の下働きや不衛生な仕事に従事しています。ある村人は、「周囲からは動物なみのあつかいで、教育を受けることもできず字が読める人はこの村にはほとんどいません。今では親たちは子どもたちには教育を受けさせて、今よりも良い生活ができるようになってほしいです。」と話していました。スバカムナ小学校のサン・ジダ・シクデレイ校長先生は、マクアンプール大学の出身です。チェパン族の人たちが住んでいる村には学校がなく、子どもたちが勉強することができないことを知り、3年前に大学を卒業してからすぐに、このサノコウリ村を訪れ、空き地に黒板一つで授業を始めました。最初は子どもが学校に来ないため、村の一軒一軒を訪ね「学校に子どもたちを通わせてください。」と親たちに話をして周りました。しかし子どもは家庭にとって貴重な労働力であるため、親からは反対され文句を言われたそうです。今まで学校に通ったことのない子どもたちですので、サン・ジダ・シクデレイ先生を見ると、逃げ出してしまう子も少なくありませんでした。さらに政府から認定されていない学校だったため、2年間無給で働きながら、諦めずに親たちを説得し続けました。その努力が親たちに通じ、子どもたちも少しずつ学校に通うようになりました。また先生に協力しようという村の人たちが、2年目と今年3年目に、ワラの屋根の校舎を1棟ずつ建ててくれました。そして政府からも学校として認められたため、現在は給料をもらいながら授業を続けることができています。校長先生は現在も家庭訪問を続け、教育の大切さや女性の地位向上などについて話をしています。スクール・エイド・ジャパンでは、次回調査時もこの学校を訪問して、学校建設支援を検討していく予定です。サン・ジダ・シクデレイ校長先生は「もし新しい校舎ができたなら日曜日には、字の読み書きのできない村の人のために識字教育をしたい。」と、目を輝かせながら話をしてくれました。





▼プラザ小学校贈呈式
9月27日に、ネパールで2校目の支援校となったプラザ小学校の贈呈式を、澄み渡るような快晴のもと行いました。プラザ小学校もチェパン族の村にあり、580人の子どもが通っています。完成した校舎の外壁は白の漆喰が基調の茶色の石壁でできており、とてもきれいに仕上がっていました。教室は全部で6教室あり、仕切りを取ると3教室の大教室になるように建設をしました。これは授業を受ける児童の数や学年により、教室に多くの児童を入れるようにするためです。新校舎完成により、教室が狭く、今まで外で授業を受けていた児童も、教室内で授業を受けることができるようになりました。学校に到着すると大勢の児童や村人が摘んだ花を手に持ち、手渡しをして歓迎してくれました。贈呈式には児童、先生、村人を始め、マクアンプール郡のチョレントラ・クマー郡長が参加をしました。贈呈式では国旗の掲揚から始まり、子どもたちが民族舞踊でお祝いをしてくれました。贈呈式の中でボラ・プラサズ・タパ校長先生は、今まで貧しく、教育を受けることができなかったチェパン族の村に学校を建設してくれたこと、そして子どもたちが学校に通う機会ができ、学習意欲が高まったことが何よりも嬉しいと述べ、この学校を建設するために支援をしていただいた日本の皆様に、児童・村人を代表して心から感謝をします、とスピーチをしました。チョレントラ・クマー郡長は贈呈式の席上で、プラザ小学校の新校舎建設に伴い、新しい先生を派遣することを約束してくれました。最後にボラ・プラサズ・タパ校長先生は「ネパール全土でも高校を卒業したチェパン族は過去に2人しかおらず、是非このプラザ小学校出身者から3人目の高校卒業者を出したい。」と話をしてくれました。






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