スクール・エイド・ジャパン(SAJ) NPO法人SAJの過去の実績です


2007年4月24日から5月5日までの11日間、カンボジア調査に行った際のスタッフレポートを紹介します。


▼学校建設調査
2007年度前期は、本年3月調査の際に各建設業者との入札と契約の済んでいるもの9校の学校建設支援を進めています。今回は、建設中の学校の1つ、チュラップコントウ小学校を訪問しました。ここは、プノンペンから国道5号線を2時間、州内の細い泥道を40分走った農村地帯にあります。
校舎は20年前に、お寺から古材をもらって村人が建設したものです。屋根はトタンで、壁は古材とヤシの葉、床は土の2教室です。2年前までは1・2年生だけの分校で、ナーウ・ソフォル校長先生が1人で午前と午後、子どもたちを教えていました。
校長先生は女性で、この村に生まれ、このチュラップコントウ小学校で勉強したとのことです。校長先生は校舎のトタン屋根が風で飛ばされると自分で屋根に登りトタンを打ち付け、壁板が腐るとヤシの葉に取り替える等、献身的に尽くされています。
村は貧しく、2年間の分校での勉強が終わると学校を辞めてしまう子どもが少なくありません。そんな子どもたちを見てきた校長先生は「この学校を6年生までの学校にしたい。そして子どもたちに6年生まで勉強させたい。」と、州教育局に頼んできました。2年前に、6年生までの学校として政府から認められましたが、教室が足りず5・6年生は別の学校に通っており、4年生までの子どもたちが通う学校となっています。新しい校舎が完成すると、6年生までの子どもたちが通うことができるようになります。
乾季には井戸の水も枯れてしまうこの地区ですが、驚いたことに工事現場の簡易水槽には、水が一杯に貯まっていました。村人が10軒ずつ当番で、2Km先の池から一日約200リットルの水を毎日は運んでいるのだそうです。校舎建設の現場監督は、「とても助かっています。私たちの飲料水にもしています」と話し、村人の協力に感謝をしていました。




▼スクール・エイド・ジャパン孤児院「夢追う子どもたちの家」建設状況
2008年3月にカンボジアのポーサット州に、「夢追う子どもたちの家」(孤児院)の完成を目指して、現在建設を進めています。今回の調査では4月30日に、孤児院の建設現場を調査しました。建設現場には、セメント150袋、鉄筋10トン、砂や石などが搬入されていました。建設技師10人と作業員20人の総勢30人が、鉄筋造りの作業をしていました。また建設用地3haには、ブルドーザーなどの重機が入り、予定通り建設が進んでいるのを確認しました。
生活するためには、大量の水が必要となり、一番の懸案事項でしたが、61mの深さまで機械で掘り進んだところで、水脈を2本掘り当てました。乾季に大量の水が出たということは、一年中を通して水が確保できることで安堵しています。水質の検査も行い、砒素などの有害物質が含まれていないことも確認しました。その他、養魚池40m×40m×5mと排水池20m×20m×5mをつくるため土を掘り、さらにその掘り起こした土で、孤児院建設用地全体を1mの高さまでかさ上げしていることや、子どもたちの居住棟2棟の土台穴掘りが進行していることを確認しました。





▼孤児の調査
4月24日から5月5日の調査期間中に「夢追う子どもたちの家」に入る子どもの調査を行いました。孤児院に入る子どもは、原則としてスクール・エイド・ジャパンがこれまでに建設を支援した学校の、小・中学生を対象としています。孤児なら誰でもここに入れるのではなく、育っている環境や育ての親の生活も貧しく、支援を必要としていると村の誰もが認める子が入ることになります。建設した学校の校長先生や村長の推薦、また州の教育局からの情報をもとに、孤児一人一人と育ての親に直接会って面談をしています。
そして本人と育ての親が承諾した場合において、孤児院に入ることを決定しています。今回は、コンポンチュナン州とポーサット州の一部を回り、25人の子どもたちと直接会って話を聞きました。そのうち14人の子どもたちが、2008年3月に完成する孤児院に入り、頑張って勉強がしたいと決意を述べ、育ての親も是非お願いしますと承諾をしてくれました。今後も継続して、孤児院に入る子どもたちの調査を行っていきます。




▼医療支援
2007年5月4日に、日本青年会議所医療部会の皆様のご協力で、カンボジア、コンポンチュナン州のクランサモー小学校、約700人の子どもたちを対象に、内科医師6名と歯科医師9名で、医療支援活動を行いました。
内科・歯科の検診や、治療、歯ブラシの指導を行いました。衛生状態が悪い中で生活をしている子どもたちが多く、内科の検診では、ほぼ全員の子どもがお腹に回虫を持っていました。薬の投与による治療とともに、手洗いの指導を行いました。歯科検診では、子どもたちは一人平均5本の虫歯を持っている状態で、治療を行うとともに、一人一本の歯ブラシが子どもたちに支給されました。虫歯予防のため、子どもたちに歯ブラシの使い方や、うがいの効果について説明をし、学校の先生にも、子どもたちが毎日歯ブラシをしたかどうか確認してほしいとお願いしました。


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