スクール・エイド・ジャパン(SAJ) NPO法人SAJの過去の実績です


2009年2月15日から3月12日までの26日間、カンボジア調査に行った際のスタッフレポートを紹介します。


09年前期のカンボジア教育支援調査に2月15日から3月12日まで行って来ました。
08年後期建設校の完成検査と贈呈式・09年前期建設校の建設会社への入札説明会と建設校の決定、新規学校建設校への伝達・新規学校調査・給食実施校の朝給食見学と問題点の指摘・解決、他団体の孤児院視察・孤児調査等を行いました。またSAJがカンボジア国内で教育支援に入る12番目の州・モンドルキリー州を調査してきました。

▼在カンボジア日本大使館訪問
プノンペンにある日本大使館に、三栗一等書記官・平松嘱託員を訪問し「日本NGO連携無償資金協力」で建設したワットタムン中学校が完成し、SAJの完成調査が終わったことを報告しました。
また2月24日に行うカンボジア政府への贈呈式に、日本大使館からの出席をお願いし、日本大使館からは中條参事官と平松嘱託員が出席していただけることになりました。カンボジア政府からはソクセター内務省長官とプラチャン・バッタンバン州知事の出席が決定していることもお伝えしました。合わせて3月12日に行う、SAJ建設校・100校目の記念校舎・スワイトム中学校贈呈式への出席をお願いしました。



▼カンボジア政府訪問
SAJの活動を支援してくださっているカンボジア内務省と文部省を訪問しました。内務省ではソクセター長官(バッタンバン州復興担当長官を兼任)にお会いし、ワットタムン中学校の贈呈式への出席とSAJ3月視察団一行到着日にプノンペン空港をVIP待遇で入国させていただきたいこと、夕食会にご招待したいことをお願いをしました。即快諾していただきました。またSAJ学校建設100校目記念校舎・スワイトム中学校贈呈式への出席もお願いしたところ、ソーケン第一副首相の出席を取りはからってくださいました。文部省に新文部大臣を表敬訪問しました。以前に贈呈式でも何回かお会いしていますので、大臣就任を心からお祝いしました。またSAJへのご支援も確約していただきました。フンセン首相直属の教育顧問になられたコールペーン前文部大臣には、これまでのご支援のお礼を申し上げ、3月視察団夕食会へのご出席をお願いし、快諾していただきました。

▼WFP(世界食糧計画)訪問
今年も朝給食プログラムにご協力いただいているWFP(世界食糧計画)を訪問し、赴任されたばかりのジョン・ピエール・デマジェリー代表、ココ牛山副代表と会談しました。かねてからSAJが要請しているポーサット州での朝給食が今年度から実施されたことへのお礼を述べ、SAJでも給食担当の職員を雇いモニタリングをしていること。3月視察団一行が朝給食の見学にプリエル小を訪問することなどを伝えました。訪問日当日WFPからも朝給食時に職員がきてくださり、視察団一行に説明をしてくれました。今回給食実施校に選ばれなかったボットルンローン小学校の給食実施についても話し合い前向きに検討してくれることになりました。

▼JVC(自動車技術学校)訪問
「夢追う子どもたちの家」の子どもたちの自立に向け、仕事探しにいつも頭を痛めています。プノンペンでも高卒または大卒で成績が優秀でなければ就職はできません。ポーサット州でもほとんど仕事はありません。園には中学3年生の男子がいますが、就職を希望しています。「手に職をつけて自立させたい。」と思い、職業訓練所を探していますが、カンボジアにはほとんどありません。JICA支援の自動車技術訓練学校があると聞き見学してきました。校長先生に会い募集人員・受験資格・合格率・研修内容・実習内容など細かく聞いてきました。シム・ソリン校長は「まじめに勉強して技術を身につけたいと思っている子を受け入れる」という方針で、100人採用するうちの半分は奨学生だそうです。カンボジア全土から入学希望者が集まりますので、試験は難しいそうです。園の中学生全員にこの学校を見学させて、合格できるように意識を高めたいと思っています。


▼贈呈式・伝達式
08年後期に建てた校舎のうち5校の贈呈式と09年前期に建設する校舎のうち2校の伝達式を行いました。中でもSAJ建設100校記念校舎「プレイスワイ中学校」の贈呈式にはソー・ケーン第一副首相も参列下さり、盛大に行いました。国道5号線沿いに2階建て10教室の立派な校舎ができました。これまで4教室しかなく2部授業をしていた先生・生徒・保護者は大喜びです。トイ・ハウ校長先生は「立派な校舎が出来たので入学者が増えるでしょう。全校生徒に1部授業ができるので、カリキュラムを全部教えられます。
高校合格者を増やすことを約束します」と満面に笑みをたたえて話しました。
ポルポト軍の米倉庫を教室に使っていたプレアムプル小学校では、柱が腐り屋根が波打って大穴が空き、瓦が授業中にも落ちて来るので、昨年から照りつける太陽の中を屋外で授業をしていました。雨季には授業は休みでした。視察にいらした社長さんが現場を見て「気の毒ですから私が1棟建てましょう」と、寄付してくださることになりました。




▼孤児院「夢追う子どもたちの家」
開園から1年がたった孤児院「夢追う子どもたちの家」で子どもたちや職員と交流しました。子どもたちは1年間習ったカンボジアの民族舞踊で歓迎してくれました。大変上手になりました。初めて会った里親様に里子の子どもたちはうれしくて片時もそばを離れません。昼食も隣に座って一緒に食べました。この日のために書いた手紙や絵を渡し、一緒に遊んで親子共々幸せな時を過ごしました。帰りは涙涙の別れとなりました。その姿を見ながら「子どもたちに自立した生活が出来るよう育てなければならない責任」を改めて感じました。

▼ボランティアの散髪屋さん一行、孤児院来園
日本から8名の散髪屋さんがボランティアで孤児院に来てくださり、子どもたちと職員全員の散髪していただきました。アーミーカットか丸坊主刈しかできない地元の床屋さんと違い、希望どおりの髪形にカッコよく出来上がった頭を鏡で見て、子どもたちの顔はパッと輝きました。髪を切られると思い、逃げていた女子たちもきれいに出来上がった友だちの髪を見て安心してカットしてもらいました。帰り際に全員にお揃いの緑色のTシャツをプレゼントもしていただきました。

▼盈進会病院ご一行孤児院来園
岸和田盈進会病院から医師・看護士さんなど4名の方が孤児院に来園し、子どもたちの健康診断をしていただきました。カンボジアでは、田舎ではもちろん、首都プノンペンでさえも適切な診断は受けられないのでこどもたちの健康についていつも憂慮しています。日本のお医者さんの診断を受け、適切な指導と薬をいただき大変安心しました。持病のある子どもへの今後の治療法への継続的な指導もいただき、安堵しました。

▼孤児調査
SAJが建設した学校の校長先生の案内で、孤児の調査を行いました。またお寺には孤児が引き取られていることが多いので、ポーサット州・バッタンバン州・バンティエイミエンテェイ州のお寺に調査に行きました。
今回の調査で新たに6人の児童が「夢追う子どもたちの家」で生活することが決まりました。養い親が入園を決めかねている孤児も4人います。再度訪問して養い親と本人の意向を聞く予定です。5歳から10歳までの孤児とそれに準ずる孤児を募集しています。

▼孤児院職員面接
孤児院職員や保母さんとしての就職を希望する現地の方数名と面接しました。現在は55名の子どもたちが生活していますが、子どもの数が増えれば職員も多く必要になってきます。子どものことを第一に考え、仕事が出来るやさしい人でなければならないため、適した人を探すのは容易なことではありません。子どもたちに勉強を教えることもあるので「読み書き計算」ができることも必要条件です。今回は地元に住む、高校を卒業したやさしいしっかりした女性を採用しました。

▼他団体の孤児院視察
アジアホープセンター孤児院やコンポントム児童VIRREGE(孤児院)など他団体の孤児院を訪問しました。園の職員数、孤児数から園の運営方針、問題点などを聞き、「夢追う子どもたちの家」の運営の参考にしたいと思います。どの孤児院も中学生や高校生の生活指導に苦労しているとのことでした。


▼3月視察団60人の支援者が参加
3月9日〜12日までの4日間、「支援の実態を自分の目で見たい」と60名の方々が、カンボジアでのSAJの活動を見に来られました。今年も朝4時出発の日もあり、日中の気温が40度にもなる中でのハードスケジュールでした。
「夢追う子どもたちの家」での子どもたちとの交流、SAJ建設校での授業参観・朝給食・ふれあいサポートプランの見学と子どもの家訪問、この国の窮乏の原因とも言える、ポルポト政権の残虐行為を知る拷問場や虐殺場の見学、プノンペン郊外にあるゴミの山の視察、SAJ建設100校記念校舎「プレイスワイ中学校」の贈呈式にも参加しました。
※視察の日程ついて、詳しくはコチラをご覧ください。

▼モンドルキリー州教育事情調査
モンドルキリー州の教育局を訪問し、ガランニュイ教育経理企画担当官と面談しました。モンドルキリー州では少数民族が焼き畑農業で生計を立ていて、移動生活をしている。村人の移動に伴って学校も移動するので、鉄筋コンクリートの校舎は建てられない。州都では校舎は足りているが、先生が慢性的に不足している。また、中学校と高等学校は郡中心地や州都にしかないので地方から入学する生徒は、寄宿舎生活をしなければならない。学力が優秀な子でも貧しい家の子は学校に入れない。学生用の寄宿舎や寄宿生に奨学金を出して欲しいと要望された。その後で、フンセン高校の寄宿舎を視察しました。

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